コロナウィルスと自粛生活 半年間暮らして

2020年08月06日

 日本では2月末からコロナウィルス禍がはじまり早いもので自粛生活も半年目になった。自分の中でも初期の3か月間と後の3か月間では大きいな違いが出てきている。

ニューノーマル
 新常態と言われる在宅ワークが続き、夜の外出もなくなり多くの時間を独りで過ごす時間を楽しんでいる。これもなかなかいいものだとストレスなく受け入れている自分の柔軟さに驚きを覚えている。そこでそのコツとよかった話をいくつか披露していこうと思う。

戻れないという覚悟
コツは覚悟を決めることだ。覚悟と言ってもそう大袈裟なものではない。もう今までの生活には戻れない。戻れない以上、新常態とやらに自分から飛び込んでいくと決め、自然体で流れを受け入れることだ。与えられた自由な時間を使って“考える”ことだ。思考は人間だけに与えられた特権なのだから。この特権を縦横無尽に使うこと。

情報との距離をおく
 思考の世界を歩きまわることは楽しい。間違ってもネットやマスコミの情報に踊らされて「先行きの不透明さや不安感」の世界に行かないことが大事だ。情報汚染から身を守るには情報を遮断することだ。情報化社会においては無意識下にある種の洗脳が行われてしまう危険性がある。不安を煽ったり、限りない欲望を駆り立てるのは彼らの常とう手段だから。
 コロナウィルス禍でマスクをし、ソーシャルデスタンスで他者との距離を保つ物理的な行動と同じことを自分の脳みそに課せばいい。これが2つめのコツである。

情報に対する感性を持つ
 とはいえ情報を100%完璧遮断することは不可能である。知らず知らずのうちに入り込んでくる。この対策も手洗いとうがいをすることと同じである。
 脳ミソの手洗いの方法は、会社人を忘れて生活者の視座で情報を感じることである。人は食う、寝る、排せつの3つの基本動作を繰り返すことで生命を維持している。生命体として自分自身を感じて、その感性から余計な情報を吐き出し捨てることだ。情報に対する感性が心のうがい薬になる。これが3つめのコツである。

思考の自由から新たな出会い
 この3つのコツを使って、自分自身の思考のスペースが出来るとストレス・レスの自粛生活を始められる。思考の自由空間を使っていろいろな世界を飛び回る。すると知らず知らずのうちに自分の考えが形成されてくる。形成されてきたら発信してみる。発信するとどこからか今まで会ったことのない人も含めて返答がくる。そして出会いがはじまる。
 次回はその事例をご紹介しよう。

中島 高英